カラスと芥子の花

投稿日: 2017年4月21日  カテゴリー: 未分類

あっちこっちに芥子の花が顔を出す季節になりました。

こんなとこからも!

ここにも居るぞ~

そして、カラスもあっちこっちから顔を出します。

事務所の前が資源ごみステーションで、なぜかプラスチックごみの日にカラスが現地集合かけているようです。

この前、朝の7時ごろ、カラスが食べられへんから放り投げたプラや、袋が破れて風に流されたプラで、事務所の前が天空の天の川のようになっていました。

「相手のことを知って対策を考えよう」と思い、松原 始さんの書かれた『カラスの教科書』という本を買いました

カラスは生物界の掃除屋でなんでも食べる極端な雑食性らしい。

ちょっと抜粋

『カラスの利用している餌は全く違う場所で栽培されたり、飼育されたり、漁獲されたりしたものが、流通、購買というステップを経て、人間以外は誰も利用できない状態で街にやってくる。そもそも産地が違うのだから、都市に住む生態系ですらない。これがゴミになって街角に出された瞬間、突如としてこの物質が生態系に対してオープンになる。

つまり、都市というのは、基盤となる生態系がないのに食べ残しだけがポンポン出てくる、という奇妙な場所なのである。ここに、スカベンジャー(生物界の掃除屋)にとってのみ異様に都合のいい世界が誕生する。路上にごみを出すということは、カラスにえさを与えているに等しい』

『行き倒れた何かの死骸があれば、ハゲワシ達が見つけてどんどん集まって、食べ残しや落ちている死骸を掃除屋たるスカベンジャーがきれいに片づけてしまうから、自然界にはゴミは存在しない』

『カラスがゴミ袋にくちばしを突っ込んで中身を引きずり出す姿は、動物の死骸から内臓を引っ張り出す行動と全く同じだ。ゴミ袋は「皮に包まれた肉」でありそれは要するに死骸と同じなのだ』

面白い。プラに群がるカラスの先に、大自然が見えてきました。

しかし、いくらカラスが雑食でも人間の作ったプラスチックは食べられません。だからカラスが食べ残すほど不自然な人間界のゴミは、人間が掃除屋になるしかないですな。納得。

 

 

 

 

 

                                                      

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